私が以前、道議会の本会議一般質問で取り上げた、石狩市の床丹川の治山ダム計画について、「現時点では事業は実施しない」という報告を道の担当部局から本日受けました。

これはつまり計画の凍結であり、この地域における住民の安全性と治山ダムの効果の有無の観点、さらには自然環境保護の観点などから考慮して、ベターな判断だと思います。

今後も継続して河川の状況を確認する必要があると思いますが、何より治山ダムが建設されないよう集中豪雨などが発生しないことを祈ります。

この問題についてもう一度簡単に説明し、今回決定された今後の対応について記載いたします。
【経過】
○平成23年度に石狩市浜益区において、石狩市からの要望により、治山ダム工事を予定していたところ、環境保護団体等から希少動植物への影響等の懸念などから、ダム計画見直しの要望書が提出された。
※同時期に私が道議会で取り上げた。
○道としては、当時、集中豪雨があり河川への影響等を再度確認する必要が生じたことから、一旦工事を中止し、調査を実施するとともに、石狩市や環境保護団体等と意見交換会を開催した。

【現地調査結果】
○集中豪雨後の河床変動調査では、土砂の堆積・流出状況に目立った変化は無く、直ちに被害が発生する可能性は少ない。
○魚介類調査では、サクラマスの幼魚・親魚、産卵床等を確認し、植物調査では、ダム計画地付近に6種の希少種を確認した。

【今後の対応】
○これらのことから、石狩市床丹川の治山ダムについては、現時点で事業実施はせず、今後の河川状況の変化について継続して観測することとする。
○継続観測については、石狩市と連携を図りながら融雪期や大雨、台風の後に職員や治山パトロール等により実施する。