1月31日(木)今回最後の視察先は、海上を埋め立てて造られ、24時間運用されている北九州空港です。
北九州空港では、大阪航空局北九州空港事務所、北九州エアターミナル株式会社、福岡県庁の方から、施設の概要、交通アクセスおよび貨物拠点空港化の取り組みなどをお聞きし、空港ターミナルビルを視察しました。
ターミナルビルは、小さく産んで大きく育てるの理念で、開業当初は最小限の10個の箱型ユニットをつなげた簡便な建設工法におさえ、今後空港の利用が拡大した場合はユニットを増やして増築するそうです。
北九州空港周辺にはトヨタや日産など自動車組み立て工場があり、また製造業などの工場が多くあります。そうした工場から製品や部品を国内のみならず世界に輸出するために、貨物便や路線の開拓・拡大に関係団体挙げて非常に熱心に取り組んでいました。
また北九州空港内に本社を置く航空会社スターフライヤーは全日空と地元企業が出資してできた会社で、北九州~羽田、羽田~福岡、羽田~関西の路線を持っています。
24時間運用の北九州空港の利点を活用し、早朝5時30分発や深夜0時45分着の北九州~羽田便を設定するなどしてビジネス客の利用増に力を入れているそうです。
新千歳空港も早朝・夜間発着便がありますが、利用客の掘り起こしが課題です。
写真は黒と白を基調としたスターフライヤーの機体です。これに乗って羽田空港乗り継ぎで新千歳空港に帰ってきましたが、機内は全席が黒い革張りシート、そして20チャンネルのタッチパネル式液晶モニターも完備され、座席の間隔もゆったり。快適な乗り心地でした。
今回の視察では、北海道新幹線の開業効果やHACの経営改善に向けた取り組みを学ぶことができました。しっかりと道政に活かして参ります。