2014年第3回定例会一般質問(9月19日)
【質問者:道下大樹】
それでは、通告に従い、大きく6点について知事ならびに教育長に質問いたします。
まずリゾートウェディングについてです。
<リゾートウェディングについて>
1.外国人向けのリゾートウェディング戦略について
本道におけるリゾートウェディング実施組数は沖縄や軽井沢などの競合他地域に市場を奪われ、2012年度の海外組とフォトウェディングを除いた数は1100組と過去3年間で約22%減ったと承知しています。
沖縄は、リゾートウェディングで先行していた北海道を参考に、観光振興の重点政策として積極的に取り組み、2013年の実施組数は海外組やフォトウェディングなど全てを含めた数ですが、目標の10500組を超える10921組で対前年比119.8%、そのうち海外組数は804組で対前年比168.6%という結果を出しました。そして今年の目標は13000組だそうです。
私は本道観光の新たな魅力づくりとさらなる活性化のために、リゾートウェディングの誘致促進に取り組むべきと今年の第1回定例会で質問し、知事も、ブライダル業界や市町村、関係団体と連携し、積極的に取り組むと答弁されました。
そこで、その後、リゾートウェディングの誘致促進に向けて、業界や市町村、関係団体とどのような連携を図ってきたのか、そして今後どのように連携促進していくのか、併せて国内や海外におけるPR活動など今年度になってからどのような環境整備、プロモーション活動に取り組んできているのか、知事に伺います。
【答弁者:経済部観光振興監】
海外からの誘致などについてでありますが
本道観光の持続的発展を図っていくためには、滞在型観光の推進が重要であり、本道の魅力を活かしたリゾートウェディングは、結婚するカップルはもとよりそのご家族の長期滞在にもつながる新たな観光形態として期待されているところ。
道では、本年4月に、道内のブライダル事業者により設立された「北海道リゾートウェディング協会」や観光振興機構と連携し、北海道を紹介する中国の旅行雑誌社を招へいし、道内のウェディング施設での取材など、情報発信に努めているところ。
道としては、今後、リゾートウェディング協会など関係者と連携して、本年11月に香港で開催されるウェディングエキスポへ出展するとともに、市町村や道内ブライダル事業者を対象にリゾートウェディングを目的とした来訪客の実態などを調査し、これらの結果も踏まえ、誘致促進に取り組んでまいる考え。
【道下大樹】
2.地域文化と融合したウェディング商品の造成について
本道におけるリゾートウェディングやフォトウェディングと言っても、北海道の自然環境を活かしたリゾート地だけに限らず、たとえば芸術に関する施設を活用したものも考えられますし、あるいはその地域の歴史や文化を取り入れたウェディングというものも素晴らしいと考えます。
今年6月にアイヌの「民族共生の象徴となる空間」の整備などに関する基本方針が閣議決定された白老町は、道内のブライダル企業と連携協力し、アイヌ民族博物館においてポロト湖畔や伝統家屋チセが並ぶ景観を生かし、新郎新婦がアイヌの民族衣装を着て、現代風にアレンジしたアイヌ民族の結婚式を体験してもらうウェディングフォトプランの商品開発を進めており、来年春には、アイヌの結婚式の食事を取り入れた披露宴も実施できるようにしていく計画だそうです。
これまでのいわゆる「ご当地結婚式」は長続きせず、ビジネスとしては成り立ちませんでしたが、こうした白老町での取り組みのように、その地域の歴史や文化・特色を最大限活用した由緒あるウェディングプランならば、国内や海外の幅広い年齢層のカップルが対象となり、本道観光の魅力のひとつになるものと考えますが、知事の所見と今後の取り組みを伺います。
【答弁者:知事病欠のため副知事】
地域の歴史や文化の活用などについてでありますが
地域独自の資源を生かしたリゾートウェディングは、本道観光の新たな魅力として国内外の観光客の増加に寄与するものであり、白老町では、アイヌ民族博物館がブライダル事業者と連携して、民族衣装の貸し出しや撮影パッケージとして、フォトウェディングを商品化し、観光客の誘致を図る取り組みを行うものと承知。
道としては、魅力ある観光地づくりに向け、このような取り組みも参考にしながら、観光振興機構やウェディング協会はもとより、市町村、ブライダル事業者や旅行会社などが連携し、地域の自然や歴史・文化に根ざしたウェディングをテーマとする旅行商品の造成が進められるよう、支援してまいる考え。